ATPワールドツアー・マスターズ1000大会であるマドリード・オープンは4日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク6位で第6シードの錦織圭がイタリアのF・フォニュイーニ(世界ランク31位)をフルセットの末2-1で破り、辛くも初戦を突破した。
マドリード・オープンは上位8名のシード選手が1回戦免除のため、2回戦が初戦となった錦織圭。
クレーコートを得意とするフォニュイーニを相手に序盤で4ゲームを連取し、第1セットを難なく先取したものの、第2セットの第8、第9ゲームを連取されファイナルセットへ突入。そのファイナルセットでは第7ゲームでミスを重ねてブレークを許すが、第10ゲームではブレークバックに成功し、第11、第12ゲームを取って勝利を手にした。錦織は、フォニュイーニと2度目の対戦で2連勝とした。
5日21時(日本時間)開始予定の3回戦では、フランスのガスケと対戦する予定。今回が7度目の顔合わせとなるが、過去6度の対戦で1度も勝利しておらず、相性はよくない。
しかし、2013年にはフェデラー(スイス)を破る大金星をあげてベスト8入りし、2014年にはマスターズ大会初の決勝進出を果たし、2015年はマレー(英国)に準決勝で敗れてベスト4とどちらかというとこの大会との相性は良い。
また、今年は1月の全豪オープンで2年連続3度目のベスト8進出、2月のメンフィスオープンで大会4連覇を達成。3月のマイアミオープンは2度目のマスターズ大会決勝進出、4月のバルセロナオープンでは、決勝でナダルに敗れたものの3年連続の決勝進出を果たしている。
苦手ガスケとの対戦を克服すれば、マスターズ大会初優勝も見えてくる。
そのほかには、世界ランキング4位のワウリンカ(スイス)が、同21位のキリオス(オーストラリア)にストレートで敗れるという波乱もあった。
両者の対戦は4度目で2勝2敗の五分だが、昨年8月のロジャーズカップ2回戦で、キリオスがワウリンカに対し暴言を吐き、ツアーから罰金を科されたという因縁の対戦でもあった。
キリオスは3回戦で、ウルグアイのクエバスと対戦し、その勝者が錦織とガスケの勝者と準々決勝で対戦することになる。
また、4月のモンテカルロ・ロレックス・マスターズとバルセロナオープンで優勝したナダルは、1度もブレークポイントを握らせない完璧なサービスゲームを展開し、第1セットで1度、第2セットで2度のブレークに成功し、1時間18分で勝利。この日の勝利で11試合連続勝利となった。
2015年は苦しいシーズンを強いられたナダルだったが、今シーズンはクレーコート・シーズンに入ると、かつてのレベルのテニスを取り戻し始め、今季はここまで8大会に出場し、6大会でベスト4以上の成績を残している。
ノバク ジョコビッチ(1位)
アンディ マリー(2位)
スタン ワウリンカ(4位)
ラファエル ナダル(5位)
錦織圭(6位)
ジョーウィルフリード ツォンガ(7位)
トマーシュ ベルディハ(8位)
ダビド フェレール(9位)