男子テニスATPツアーは、現在、アメリカのマイアミで【マイアミ・オープン】が開催されている。マイアミは普段、錦織圭選手がトレーニングをしている地であり、ホームともいえる環境である。
26日に行われたシングルス2回戦では、第6シードの錦織圭選手が予選を勝ち抜いたフランスのエルベール選手(世界ランク107位)を6-2, 7-6 (7-4)のストレートで下し、3回戦進出を決めた。今大会はシード選手が1回戦免除のため錦織は2回戦が初戦で、マスターズ大会初優勝に向けて前進した。
第1セットを先取した錦織だが、第2セットでは第9ゲームでエルベールにセットポイントを握られる。しかし土壇場でブレークバックに成功して、タイブレークの末に1時間29分で勝利した。
エルベールとは昨年12月の「コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ」のダブルスでペアを組み、その時に錦織は「リターンも上手いですし、ボレーも上手い。とてもリーチが長くて、少し変わったフォームで打つから、近くで見てすごく上手いなと思いました。」とエルベールについて話していた。
3回戦では、2回戦でA・セッピ(イタリア)をストレートで破った第27シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)と対戦予定。上位シード勢が勝ち進んだ場合、4回戦で第9シードのツォンガ(フランス)、準々決勝で第2シードのマレー(イギリス)と対戦する組み合わせ。
2014年にはベスト4に進出しており、これまでの最高成績だったが、その時はジョコビッチ(セルビア)との準決勝を前に棄権している。2015年は準々決勝でアメリカのイズナーに敗れた。
今シーズンは全豪オープンで2年連続のベスト8に進出し、2月のメンフィス・オープンでは大会史上初の4連覇を達成。前週まで行われたBNPパリバ・オープンではスペインのナダルに敗れたがベスト8へ駒を進めており、錦織は好調を保っている。
今回のマイアミオープンは、第4シードのワウリンカが初戦敗退。過去4度の決勝進出を果たしているナダルは体調不良を理由に途中棄権を申し入れ、初戦で姿を消している。