がんばろうKOBEからの未来

メジャーリーグ


☆2016年6月16日 WSCスタッフ呟き☆

日米通算4257安打。
日本時間16日に、大リーグ・マーリンズのイチロー選手が参考記録ではあるが、ピート・ローズ氏の持つメジャーリーグ歴代最多4256安打の記録を抜きました。
グリーンスタジアム神戸でオリックス・ブルーウェーブのユニフォームを着て、振り子打法で日本の野球ファンを魅了した選手が、野球の母国アメリカで達成した大記録です。
少年野球の子供たちは、こぞって振り子打法の真似をし、51番のユニフォームに憧れていました。
イチロー選手と対戦する、野茂投手や伊良部投手。
人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグと言われていた時代に、パ・リーグの人気を一気に押し上げました。
もちろん、イチロー選手率いるオリックス・ブルーウェーブは人気だけではありませんでした。
1995年に関西を襲った阪神淡路大震災。オリックス・ブルーウェーブは「がんばろうKOBE」をユニフォームの袖に入れ、そして合言葉にして躍動します。
そして、阪急からオリックスに変わってからは初の11年ぶりの優勝を飾りました。
この活躍は、被災地に多大なる勇気と感動を与えました。

made in Japan

現在、42歳のイチロー選手のこれからの活躍にまだまだ期待を持つ方が、多いのではないでしょうか。
現在のメジャーリーグ全体の中でも、最年長に近い現役選手。
そんな、イチロー選手を尊敬する若手選手は数多い。
試合前の、徹底した体調管理。
道具にこだわって、大切にする。
野球に対する意識の高さ。
どこか、「日本的」な考えや思考が、アメリカで敬われている。
野球の母国が認めてくれた、made in Japanでしょう。


力と力のぶつかり合うアメリカ、メジャーリーグ。
その舞台で、活躍し続けるイチロー選手の凄みはどこにあるのでしょうか。
決して、パワーヒッターではないであろう外野手。
ヒーローが文化のアメリカで、自己犠牲を尊いものとされる日本。

その2つが交差する「点」で、イチロー選手は今なおプレーし、
結果を残し続けています。
ユニフォームも着崩すことなく、同じルーティンで黙々と自分のスタイルを
貫くのも、イチロー選手らしい。

高校野球を筆頭に負ければ終わりの、トーナメントが多いのも日本らしい。
球場のつくりも、人工芝か土がほとんどの日本の球場。
内野まで天然芝が張ってあるアメリカのスタジアム。
天然芝では打球も失速し、ファイブフィートの内野安打も増える。
いろんな条件や、イチロー選手の個性が引き立つスタジアム。
そこで、自身の持ち味を余すことなく使い切れる技術と、感性・・・

そんな、イチロー選手が日本からアメリカに挑戦した事で日本にとってはもちろん、アメリカ球界にとっても新しい野球、新しいベースボールを提供しているのではないでしょうか。

記録と記憶

今後、まだまだ達成できる大記録はあることでしょう。
その記録が近づくにつれ、日本国内はもちろん、現地でも話題となることでしょう。
そして、イチロー選手の活躍が、これから現れるであろう未来の日本人メジャーリーガーを
優位な立場に導いてくれるのではないでしょうか。

前日には、政権の暗いニュースで出た号外も、記録を塗り替えた今日は、行きかう人々が笑顔になる号外だったことでしょう。

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