日本のプロ野球(NPB)は、25年ぶりに広島カープがセ・リーグを制し、パ・リーグでは熾烈な優勝争いの真っ只中です。
アメリカのメジャーリーグでもレギュラーシーズンが佳境を迎え、ポストシーズンへの出場争いが繰り広げられています。
そもそも、メジャーリーグ(MLB)は全30チームで構成されています。30チームを、アメリカンリーグとナショナルリーグの2リーグ制にわけています。通称ア・リーグとナ・リーグです。
それぞれの、リーグに15チームが所属しており各リーグ内に西地区、中地区、東地区があり各地区5チームの編成です。
アメリカンリーグ→5チーム×3地区=15チーム
ナショナルリーグ→5チーム×3地区=15チーム
また、アメリカンリーグでのみDH制度(指名打者制)を採用しています。
レギュラーシーズンが終了するとポストシーズンに移ります。まず、ワイルドカードと呼ばれる1試合のみのカードです。アメリカンリーグ、ナショナルリーグ各リーグで地区優勝した3チーム以外の勝率が1位と2位の対決です。日本人では過去に、ダルビッシュ有投手が2012年に先発で登板しています。
このワイルドカードのみ、1試合制で行われます。レギュラーシーズンでは、メジャーリーグならではの笑顔で、楽しそうにプレーする姿を多く観ますがこの1戦だけは全力で高校野球のようにMLBのスター選手がプレーします。
1試合制のワイルドカードとは変わって、ここからは複数試合になります。各リーグのワイルドカードの勝者が、各地区1位中の勝率が1位のチームと対戦します。同時に、残りの各地区1位中の勝率2位と3位が対戦します。
このディビジョンシリーズは5戦3勝制で行われます。
ディビジョンシリーズの勝者が各リーグ1チームずつ決まったのでここが、リーグ代表決定戦のようなものです。リーグチャンピオンシップは7戦4勝制で行われます。
いよいよ世界一を決めると言われる、ワールドシリーズです。NPBの日本シリーズです。世界一を決めるとよく言われていますが、この「ワールド」には「世界」という意味はありませんでした。1900年前半に「The
World」という新聞が冠となった大会だった為、その名残で「ワールドシリーズ」となったそうです。「世界」という意味がもともとはなかったとはいえ、技術も体格も、金銭面でも事実的に世界一を決めるものと言っても、過言はないでしょう。ワールドシリーズは7戦4勝制。1試合毎、目が離せないです。
記憶に新しいのは、2013年の上原浩治投手、田沢純一投手が所属するレッドソックスのワールドシリーズ制覇ではないでしょうか。クローザーの上原浩治投手が最後の打者を、得意のスプリットで三振に斬り、胴上げ投手となった事は、日本でも大きく報道されました。
過去をさかのぼると日本人で初のワールドシリーズ優勝を経験したのは伊良部秀輝投手でした。伊良部投手は1998年から99年までヤンキースに在籍しましたが、ワールドシリーズでは登板機会はありませんでした。その後も、井口資仁選手(ホワイトソックス)、田口壮選手(カージナルス)、松坂大輔投手、岡島秀樹投手(レッドソックス)と3年連続でワールドシリーズ制覇のチームに在籍していました。ヤンキースの松井秀喜選手はワールドシリーズ制覇に貢献し、MVPを獲得しています。ペドロ・マルティネス投手から打ったホームランは今でも日本人選手の功績の一つでしょう。
今まで、多くの選手がワールドシリーズに出場しました。今シーズンの、ポストシーズンもどんな試合が繰り広げられて、どのチームがチャンピオンズリングを手にするのか楽しみです。