2015-2016 ブンデスリーガ 29節ルールダービー


☆2016年4月11日 WSCスタッフ呟き☆

ブンデスリーガ第29節、シャルケホームで開催されたルール・ダービー、ドルトムント戦はドルトムントが先行するもスグにシャルケが追いつくという展開で2-2の引き分け。両者にとって痛み分けとも言える結果となった。

香川真司が先発

現地ではレヴィアダービーとも呼ばれ、ドイツブンデスリーガにおけるダービーマッチの本家とも言えるルールダービー。
ホームのシャルケは7位ながらも3位ヘルタとの勝ち点差は4という事で勝ち点3がどうしても欲しい一戦です。
シャルケは3-0と大敗を喫してしまったインゴルシュタット戦からメンバーを5枚入れ替え。
リーター、マティプ、ノイシュテッターの3バックとし前線にはフンテラール、ベルアンダー、売出し中のサネが入る3-4-3となっている。
一方、2016年まだ負けなしと好調をキープしているドルトムントは、首位バイエルン・ミュンヘンと勝ち点差5の2位という順位ながらも、EL準々決勝リバプール戦の1stレグと2ndレグの間に開催される試合という事で8枚もの選手を入れ替え、ロイス、オバメヤン、カストロはベンチスタート。
システムはこちらも3-4-3と3バックを採用し、最終ラインに入るのはベンダー、ソクラテス、フンメルス。前線にはアドリアン・ラモスを頂点に、こちらも売出中のプリシッチと香川が入っている。

静かなる前半

両チーム3バックを採用した3-4-3ながらも例えばJリーグでよく見られるような5-4-1の撤退守備ではなく中盤の4枚をスライドさせた形で高い位置から守備を始める両チーム。
最初にチャンスを作ったのはドルトムント。4分にはFKからフンメルスが左サイドで走りだすドゥルムに長いボールを入れ、ドゥルムからの折り返しをプリシッチが飛び込むがヘディングシュートはヒットせず、またそのこぼれ球に飛び込んだ香川もコントロールができなかった。
しかし直後の7分にはフリーキックの名手であるシャルケのガイスが得意の右足で狙うが枠を外してしまう。
試合は時間の経過と共にドルトムントが掴み始め、21分には香川からのパスを受けたギンターがダイレクトで中央に折り返しライトナーがシュートを放つ場面を作るがシャルケディフェンスがブロック。また23分にはアドリアン・ラモスとマティプの競り合いからこぼれたボールをプリシッチが拾って一気にゴール前に運びシュートを放つが惜しくも枠を外してしまう。
ただ完全にドルトムントがペースを握ったかと言われればそれほどでもなく、33分にはサネの強烈なシュートを放つ場面や、カイセラがベルアンダーとの関係で右サイドを突破しシュートを放つなど、少ないながらシャルケもドルトムントゴールに迫る場面も作り出していた。
しかし全体的にはお互いゴール前にまでボールが進むことができない時間も多い比較的静かな展開。前半は0-0で折り返す。

後半の立ち上がりから一気にゲームは動く

ハーフタイムでドルトムントはフンメルスに代えムヒタリアンを投入。システムの変更はなくギンターが最終ラインに入る。
そしてこの後半は前半とうってかわってお互いがゴール前に何度も迫る激しく動く展開となっていきます。
最初にゲームを動かしたのはドルトムント。
49分に中盤右サイドでボールを受けた香川が前を向き斜めに入ってきたレイトナーに縦パス。それをヒールで落とし再び香川がボールを受けるとループシュート。
香川に思いがけないタイミングでの思いがけないシュートを放たれたシャルケGKフェアマンは反応することができず、美しい軌道を描いたボールはそのままゴールに吸い込まれドルトムントが先制。香川にとって今シーズン7点目はリーグ戦で2試合連続となる芸術的なゴールだった。
ここまでもドルトムントの方がボールを持つ時間が長く、攻撃の形も作っていた為、先制することでドルトムントが一気にペース握るかと思われたが、その2分後にシャルケが追いつく。
フンテラールがボックス内で粘りボールをキープすると右サイドに上がってきたカイセラに。カイセラからの折り返しを受けたホイビュルクのシュートはドルトムントディフェンスがブロックするが、そのこぼれ球を再び拾ったカイセラがシュート。ビュルキがなんとか反応し弾くが、そのこぼれ球にサネが豪快に押し込み51分にシャルケが同点に追い付いた。
ドルトムントは決して人数が少なかったわけでも大きなミスが有った訳でもなかったが、シャルケがドルトムントゴールにねじ込んだ。

再びドルトムントがリードを広げるが、再び追いつくシャルケ

同点に追いつかれたとはいえ、攻撃の回数が多いのもまだやはりドルトムント。
53分に途中出場のムヒタリアンが強烈なFKでシャルケゴールに迫ると、56分には今度は右サイドからのFKを獲得し、ムヒタリアンのキックは壁に当ててしまうが、高く上がったボールを中央でギンターが頭で合わせてゴール。1-2とドルトムントがリードを広げる。
しかし今度はその8分後となる64分。ゴールキックからの長いボールをフンテラールが競り勝つと、そのボールを拾ったサネが再び中央のフンテラールにスルーパス。そしてソクラテスが抜けだされかけたフンテラールを倒してしまいPK。それを本人が落ちていて決め再びシャルケが追いついた。
追いつかれてしまったドルトムントは三度のリードを目指して、71分にプリシッチがハーフゾーンに抜け出し折り返すと、フリーで飛び込んだ香川がシュートを放つがシャルケのGKフェアマンがセーブ。
さらにドルトムントはバイエルン戦以来の復帰戦となるギュンドアンやオーバメヤンを投入。4バックにすることで前線の人数を増やし、77分にはギュンドアンと香川の関係でギュンドアンが左ハーフスペースに抜け出し、折り返しを香川に合わせるがシュートは枠外。さらに82分には長いボールでオーバメヤンが抜け出すもシュートはフェアマンが弾くとなかなかゴールは決められない。
さらに87分にはギュンドアンが獲得したゴール前でのFKをオーバメヤンが狙うが、壁に当ててしまった。
終了間際にはシャルケも久々のチャンスを創出。途中出場のチュポ・モティングの折り返しを同じくゴール前でフリーとなっていた途中出場のマックス・マイヤーが左足ボレーで狙うが叩きつけたボールはクロスバーを越え、2-2のまま試合は終了した。

両チームにとって痛み分け

ドルトムントにとってはペースを握る時間が多かっただけに、またシャルケにとっては最後のチャンスを決める事ができればダービーで勝ち点3をゲットするという最高の週末となっただけに両チームにとって残念な結果となってしまった。
また香川にとっても2点目のチャンスも十分あっただけに、美しいゴールは決めたものの少し残念な結果となってしまった。

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