セリエA 2015-2016シーズンACミランvs.ジェノア


☆2016年2月14日 WSCスタッフ呟き☆

セリエA第25節、ACミラン対ジェノアの一戦は2-1とホームのACミランが勝利。チャンピオンズリーグ出場圏となる3位フィオレンティーナとの勝ち点差を6でキープした。

4-4-2のACミラン対3-4-2-1のジェノア

前節ウディネーゼ戦は引き分けに終わったものの、6試合負けなしと好調のACミラン。
クツカ、アバーテが負傷でベンチ外となったが、左サイドにはボナベントゥーラが復帰。中盤のセンターはモントリーボとベルトラッチが組み、右サイドには本田圭佑。
また、アバーテに代わって右SBには久々の先発となるデシーリオが入る以外はアレックス、ロマニョーリ、アントネッリの最終ライン、ゴールキーパーはドンナルンマ、2トップはバッカとニヤン、と紆余曲折の末にたどり着いた現在の好調ミランのベースとなっているメンバーが並ぶ4-4-2となっている。
一方の今季ここまで24試合で24得点28失点と守備は堅いが攻撃力に問題を抱えているジェノアは守備の時は5-4-1で守る3-4-2-1。
チーム内得点王のパヴォレッティが怪我、中盤のセンターでチームを支えるリンコンは累積警告で出場停止となり、前線にはこの冬にアウクスブルクから獲得したマタブジュがセリエA初先発。シャドーの位置にはミランから加入のスソ、中盤のセンターにはパレルモから加入のリゴーニ、左サイドにはウディネーゼから加入のガブリエウ・シウバと冬の新加入選手が多く並ぶ布陣。またもう1人の元ミラン、チェルチはベンチスタートとなっている。

立ち上がりに先制するミラン

しっかりとした守備をベースに戦う現在のミラン。立ち上がりはジェノアがボールを持つ場面が続くが、前半4分、最初の攻撃で本田が強烈なミドルシュートを放つと、そのプレーで獲得したCKからミランが先制する。
ボナベントゥーラのCKはペナルティエリアの外にいたモントリーボに渡るが、シュートを打ちきれずに再びボナベントゥーラに展開。しかしこの時ボナベントゥーラはオフサイドポジションだった為このままラインを割るかと思われたが、そのボールに後ろから猛然と飛び出した本田がボールを残して左足で折り返すと、そのボールをニヤンがスラし大外でフリーになっていたバッカの下へ。バッカは迷いなくゴールに叩き込んだ。
早い時間に先制したミランは試合のペースを握る。
最後の局面では雑なプレーが出てしまったりして追加点を挙げる事は出来なかったが、右サイドでは久々の先発となったデシーリオと本田のコンビネーションも良く何度もチャンスを作り、左サイドではニヤンが流れてボナベントゥーラが中に入る形でジェノアゴールに迫っていく。
そしてなによりそれを支えていたのが4-4-2でしっかりとブロックを作る守備で、バッカとニヤンの一列目からしっかりビルドアップに対して制限をかける事ができているので、ジェノアは攻撃らしい攻撃の形を全くつくる事が出来ず、前半ジェノアの枠内シュートは0で終わってしまう。

本田圭佑、1年4ヶ月ぶりのゴール

ジェノアはハーフタイムでスソを下げミラン時代には本田とポジションを争ったチェルチを投入。スタジアムは大きなブーイングに包まれる。
後半も試合のペースを握っているのはミランという状況は変わらなかったが、追加点まではなかなか届かないので少し難しい展開となる可能性もあるかなと思われた64分。チームを助けたのはまたもや本田の左足だった。
中盤のセンターで本田がボールを受けるとGKペリンのポジショニングが少しおかしかったところを見逃さず豪快にロングシュート。ボールはゴール右隅に突き刺さり、本田の今季初ゴールはミランにとって貴重な追加点となった。
その後もCKからモントリーボのボレーがポストを叩くなどチャンスを作ったミラン。さらに77分疲れの見えるニアンに代えて、今季開幕直前に負った怪我で苦しみこの試合がようやく今季初出場となるメネズを投入。さらにモントリーボとバッカを終盤に休ませる交代を見せる。
展開的にもミランはこのままクリーンシートといきたいところだったが、アディショナルタイムにチェルチに1点を返され少しバタバタしたものの何とかそのまま逃げ切り、2-1でミランの勝利となった。

激しくなってきたチャンピオンズリーグ圏争い

今季の優勝争いはユベントスとナポリに絞られたと言ってもよい状況となったが、俄然激しくなってきたのがチャンピオンズリーグ出場圏となる3位争い。
可能性があるのは、現在3位のフィオレンティーナ、4位のASローマ、5位のインテル、6位のACミランの勝ち点差6内にある4チーム。
勝ち点としては一番少ないミランだが、現在の4-4-2による組織的な攻守をベースにした戦い方は安定感があり、大きく崩れる心配も少なく逆転で3位となる可能性は十分あると言って良い。
しかし現在のミランは他のチームに比べ個のパワーに欠けるのも事実。それを覆す為には、途中出場を続けていながらもインパクトを残すプレーを見せる事が出来ていないバロテッリやボアテングらのベンチメンバーや、今節復帰したメネズらの活躍が不可欠だといえるだろう。

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