プレミアリーグ 2015-2016シーズンレスターvs.マンチェスターシティ


☆2016年2月8日 WSCスタッフ呟き☆

プレミアリーグ第25節、シーズン前には誰も予想できなかったまさかの快進撃で首位を走るレスターが敵地エティハド・スタジアムで2位マンチェスター・シティと対戦は1-3でアウェイレスターが勝利。敵地でシックスポイントゲームと呼ばれる重要な戦いを制した。

メンバーをいじったマンチェスター・シティと不動のメンバーのレスター

レスターを勝ち点差3で追うマンチェスター・シティ。フォーメーションはいつもの4-2-3-1ながらもマフレズ対策として2列目左サイドにデルフを起用。スターリングとシルバが並び、中盤のセンターはヤヤ・トゥーレとフェルナンジーニョ。CBにはオタメンディとデミチェリスが入り、SBはサバレタとコラロフという攻撃的な選手を選択。ワントップには1月のプレミアリーグ月間最優秀選手となったアグエロが入っている。
一方のレスターは不動の11人による4-4-2。前線はヴァーディーと岡崎の2トップで中盤は右からマフレズ、ドリンクウォーター、カンテ、オルブライトン。最終ラインにはシンプソン、モーガン、フート、フックスと並び、GKはシュマイケルが入っている。

いきなりの先制に成功するレスター

両チーム中3日での対戦となる今節。立ち上がりはシティがレスターに合わせてメンバーをいじった影響もあってなのかレスターの攻撃を受ける形となりマフレズの突破をコラロフが倒してしまいペナルティエリアすぐ脇からのFKを獲得。このFKでボールの横に立つのは左利きのマフレズ、フックス、右利きのオルブライトンの3人。何かをやってきそうな雰囲気を感じさせながらもマフレズが左足でシンプルに入れたボールはニアサイドでデミチェリスの前に入ったフートが合わせてゴール。開始わずか3分でレスターが先制する。
いきなりの先制パンチに成功したレスター。ここから敵陣にボールがある時はヴァーディーと岡崎が並んだ4-4-2、自陣にボールを運ばれるとヴァーディーと岡崎が縦関係となる4-4-1-1の形でしっかりとブロックを作ってから得意のカウンターを狙う形をとり、8分には最終ラインの裏に抜け出すヴァーディーがシュート、そのこぼれ球を岡崎が狙う場面や、11分には再びカウンターからドリンクウォーターが折り返しを狙う場面、22分にはヴァーディーの折り返しに対してニアに飛び込む岡崎等、さらにチャンスを作っていく。

ボールを持つマンチェスター・シティとカウンターを狙うレスター

しかしこのまま黙ってやられている訳にはいかないシティも中盤の構成力の高さを活かし徐々に盛り返す。レスターの守備ブロックの間で受けるプレーからシルバが15分にシュートを放つと、レスターの特徴的な中央に絞る守備ブロックの外側、レスターが捨てている場所からサバレタやコラロフのSBが起点になる事でチャンスを作り始め、24分にはペナルティエリア内か外か微妙な所でサバレタが倒されファール。しかし主審は外との判定でレスターは事なきを得る。
そこからもシティはサイドを起点にした攻撃でレスターを押しこむ場面を何度も作るが、レスターは中央を締めて最後の場面はやらせない形で対応。また厳しい状況でも何度も繰り返してカウンターで走る事ができるヴァーディーと岡崎の2トップによる献身的なプレーでレスターもカウンターのチャンスを狙いながら前半は0-1とレスターリードのまま終了する。

効果的に追加点を上げていくレスター

両チームメンバー交代なしではじまった後半も、やはりボールを持つシティとカウンターを狙うレスターという構図は変わらず。シティがボールを持って押し込んでいたが、サバレタからカンテとオルブライトンでボールを奪うと一気にカウンター。カンテがマフレズにボールを渡すと飛び込んだオタメンディをかわし、利き足の左足を切りに来たデミチェリスもかわして右足でゴール。レスターが追加点を挙げる。
2点ビハインドとなった事でシティは早めに動く。52分にヤヤ・トゥーレとデルフに代えてフェルナンドとイヘアナチョを投入。
中盤のセンターをフェルナンジーニョとフェルナンドのコンビにして2列目にはイヘアナチョ、シルバ、スターリング。デルフの左サイドはほぼ効果を挙げること無くここで交代となる。
この交代直後にはシルバのCKからフェルナンドが合わせる場面を作るもシュマイケルがセーブ。さらに前半から続けるサイドを起点にした形でチャンスを狙っていく。
しかしレスターも黙っていない。FKからのこぼれ球をヴァーディーが拾うと左サイドを縦に抜け出して中央へ折り返し。そこに岡崎が飛び込みデミチェリスに倒されたかに見えたがノーファール。そしてそのプレーで得たフクスのCKを再びフートが今度はファーサイドから決めてゴール。まさかの3-0となりエティハド・スタジアムで静まり返るシティファンの中、レスターファンはスタンドの一角で喜びを爆発させる。

イカルディ投入でインテルがペースを握るも

64分、インテルは機能していなかったヨベディッチに代え前線にイカルディを投入。
ボールを受ける為に前線からいなくなるヨベディッチから、ボールの無い所でも前線でCBに対してプレッシャーをかけられるイカルディが入った事で、インテルの攻撃にも奥行きが作られるようになり攻撃の形が改善。スルーパスに抜けだしたイカルディの最初のシュートはドンナルンマがセーブはじくもそのこぼれ球を再度詰めに行ったイカルディをアレックスが倒してPKの判定。
しかしこのPKをイカルディが外してしまい最大のチャンスを逃してしまう。

首位を守ったレスターと3位転落となったマンチェスター・シティ

これで試合の大勢を決めてしまったレスターは81分に岡崎がお役御免となる交代。交代時にはラニエリ監督と熱いハグをかわす微笑ましいシーンも見られた。
終了間際の87分にはCKのこぼれ球から再び入れたボールをアグエロが意地の1点を返すも焼け石に水。試合はそのまま終了となり1-3で敵地でレスターが勝利。シックスポイントゲームと呼ばれる直接対決を制したレスターが首位を守り、マンチェスター・シティはトッテナムにも抜かれレスターと勝ち点差6となる3位転落となった。
また、81分までプレーした岡崎はこの日も首位を走るレスターにとって重要な選手であり続けた。

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