2016年最初の試合となったプレミアリーグ第20節、エミレーツスタジアムでのアーセナル対ニューカッスルの一戦は1-0でホームのアーセナルが勝利。首位の座をキープした。
プレミアリーグ名物ともいえる年末の過密日程でサウサンプトンに敗れたものの、前節のボーンマス戦の勝利で2016年を首位で迎えたアーセナル。
カソルラ、サンチェスはまだ復帰できていないものの、過密日程から前節は欠場したフラミニ、コシェルニー、モンレアルを戻した4-2-3-1。トップ下にはエジル、ワントップにはジルーが入っている。
一方、シーズン序盤より調子が上がらなかった状態でしたが、リバプール、トッテナムに連勝し復調したかとおもわれたものの前々節のエヴァートン、前節のウェスト・ブロムウィッチに連敗し順位を降格圏にまで落とすこととなったニューカッスル。
シセが離脱中の為ワントップにはミトロビッチ、トップ下にワイナルドゥムが入る4-2-3-1を採用。ボランチはコルバックとティオテが入っている。
試合は立ち上がりからアーセナルが最終ラインからエジルやジルーに縦パスを入れサイドに素早く展開し、右サイドバックに入るベジェリンを高い位置に上げる積極的な攻撃でニューカッスルゴールに迫っていきます。
一方のニューカッスルはアーセナルの守備ブロックの前に効果的な縦パスを入れる事ができず、ゴール前にはほとんど進出することが出来ないでいたが、徐々にブロックの外側からのアーリークロスで盛り返し始めると、16分にはそのアーリークロスからワイナルドゥムが頭で合わせる場面や、そのこぼれ球を折り返しコルバックが左足で合わせるなど、どちらのシュートもアーセナルの守護神チェフに阻まれるもののアーセナルゴール近くまでボールを運ぶ場面も見られ始める。
しかし試合を支配していたのはやはりアーセナル。37分にはオックスレイド・チェンバレンのドリブルからジルーにスルーパスを送るもジルーのシュートはコロッチーニが何とかブロック。前半はアーセナルペースながらも0-0で折り返す。
後半の立ち上がり、最初に決定機を作ったのはニューカッスル。スルーパスからワイナルドゥムがGKと1対1の場面を作るがこれをツェフがセーブ。
直後にはアーセナルが左サイドに流れてきたラムジーがモンレアルとのコンビでサイドを崩しクロスボールを送るものの中央で飛び込んだジルーは合わせきれない。
またその直後にはニューカッスルがシソコからのクロスを左サイドのペレズが折り返しミトロビッチ左足でシュートを放つもののボールは枠外。
この時間帯は両チームのゴール前にボールが行き来するオープンな状況だったが、ニューカッスルにとって結果的にこの試合で最もチャンスがあったこの時間帯をものにすることができなかった。
お互いチャンスに決められず、アーセナルも前半ほど主導権を握れていない状態となっていたこの試合。試合を動かしたのはアーセナルのセットプレーだった。
72分、アーセナルのCKからニューカッスルのドゥメットが頭で跳ね返そうとしたボールが前に飛ばずに高く上がると、そのボールにジルーが競り勝ち落としたボールにいち早く反応したのはコシェルニー。コシェルニーがペレズに競り勝ち右足で押し込みゴール。アーセナルが待望の先制点を決める。
試合終了間際のカウンターから迎えた決定機をラムジーが決める事は出来なかったが試合はそのまま1-0で終了。
序盤は一方的になるかと思われた試合だったが、こういった難しい試合でもアーセナルが2016年最初に試合に勝利し、首位固めに成功する事となった。