2024-2025シーズンからチャンピオンズリーグは、大会フォーマットが変更されます。
具体的に変わった点は大きく3つ。
・出場チーム数が拡大する
・試合数が増加する
・リーグフェーズ・ 決勝トーナメントプレーオフ制になる
従来の大会形式と2024-2025シーズンの変更点を簡単にまとめました。
2023-2024シーズンまで |
2024-2025シーズン |
32チーム |
36チーム |
125試合 |
189試合 |
グループステージ・決勝トーナメント制 |
リーグフェーズ・決勝トーナメントプレーオフ制 |
それぞれ詳しく解説していきます。
大会形式の変更にともなって、出場枠が32チームから36チームに拡大します。
追加枠の4チームは、前シーズンの国内リーグ戦の最終順位と、各協会のクラブ係数ランキングの順位によって決まります。
・1枠目:リーグランキング5位のリーグで3位チームが本戦へ
・2枠目:予選突破チームから追加
・3.4枠目:前年度のリーグランキング上位2国から
今回の追加枠で入ったチームは、2023-2024シーズンのリーグランキング5位(フランス)のリーグで3位となった、ブレストです。そして、プレーオフ・チャンピオンズリーグパスから1枠、リーグランキング1位のイタリア、2位ドイツから、ボローニャとドルトムントが追加されています。
大会形式の変更により、試合数も125試合から189試合に変更されました。従来は、4チームずつのグループステージに分かれて、ホーム&アウェイ形式の合計6試合でしたが、2024-2025シーズンからはリーグフェーズで8試合行われます。
さらに、予選で9〜24位に入るとプレーオフがあるのでプラス2試合行われることになります。試合数が増加するためリーグ戦への影響もでてくるでしょう。
従来の大会形式はグループステージ・決勝トーナメント制でしたが、2024-2025シーズンからは【リーグフェーズ・決勝トーナメントプレーオフ制】に変更されました。
・2023-2024シーズンまで:32チームを8グループに分けて、4チームで総当たり(ホーム&アウェイ)で6試合
・2024-2025シーズンから:全36チームでリーグ戦。1チーム8試合(各ポッド2チームづつと)
ポッドの詳細解説はこちら
2024-2025シーズンからは、1チーム8試合(各ポッド2チームづつと)行い、上位8チームがまず決勝トーナメントに進出し、9〜24位は、プレーオフを行います。プレーオフは、ホーム&アウェイ形式で1チームと試合をして、勝利した8チームが決勝トーナメントに進みます。リーグ戦の25位〜36位は敗退です。
2023-2024の優勝クラブとUEFAクラブランキング上位8チームがポッド1に入り、それ以降はUEFAクラブランキングの順位になります。
なお、リーグフェーズ25位〜36位のチームと、プレーオフで敗退したチームはヨーロッパリーグへの参戦もありません。この方式は、ヨーロッパリーグでも同様のレギュレーションです。
つまり、ヨーロッパリーグのリーグフェーズ25位〜36位のチームとプレーオフで敗戦したチームは、ヨーロッパカンファレンスリーグに出場できません。ヨーロッパカンファレンスリーグとは、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに次ぐ第3の大会のことです。
2024-2025チャンピオンズリーグ出場チームのポッド分けと、対戦相手の組まれ方について解説します。試合日程も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
出場する36チームは、ポッド1からポッド4まで9チームずつに振り分けられます。ポッド1は、2023-2024シーズンのチャンピオンズリーグ優勝チーム+UEFAクラブランキング上位8チームです。
今回のポッド分けは以下のようになっています。
<ポッド1>
レアル・マドリード
マンチェスター・シティ
バイエルン・ミュンヘン
パリサンジェルマン(PSG)
リヴァプール
インテル
ドルトムント
ライプツィヒ
FCバルセロナ
<ポッド2>
レバークーゼン
アトレティコ・マドリード
アタランタ
ユヴェントス
ベンフィカ
アーセナル
クラブ・ブルッヘ
シャフタール・ドネツク
ACミラン
<ポッド3>
フェイエノールト
スポルティングCP
PSV
ディナモ・ザグレブ
レッドブル・ザルツブルク
リール
レッドスター・ベオグラード
ヤングボーイズ
セルティック
<ポッド4>
スロヴァン・ブラチスラヴァ
モナコ
スパルタ・プラハ
アストン・ビラ
ボローニャ
ジローナ
シュトゥットガルト
シュトゥルム・グラーツ
ブレスト
各ポッドの2チームと試合を行います。たとえば、レアルマドリードの対戦相手は以下の8チームです。
ポッド |
対戦相手 |
ポッド1 |
ドルトムント |
ポッド1 |
リヴァプール |
ポッド2 |
ACミラン |
ポッド2 |
アタランタ |
ポッド3 |
レッドブル・ザルツブルク |
ポッド3 |
リール |
ポッド4 |
シュツットガルト |
ポッド4 |
ブレスト |
2024-2025チャンピオンズリーグの日程は以下の通りです。
ラウンド |
開催日程 |
第1節 |
2024年9月17-19日 |
第2節 |
2024年10月1-2日 |
第3節 |
2024年10月22-23日 |
第4節 |
2024年11月5-6日 |
第5節 |
2024年11月26-27日 |
第6節 |
2024年12月10-11日 |
第7節 |
2025年1月21-22日 |
第8節 |
2025年1月29日 |
プレーオフ1stレグ |
2025年2月11-12日 |
プレーオフ2ndレグ |
2025年2月18-19日 |
ラウンド16 1stレグ |
2025年3月4-5日 |
ラウンド16 2ndレグ |
2025年3月11-12日 |
準々決勝 1stレグ |
2025年4月8-9日 |
準々決勝 2ndレグ |
2025年4月15-16日 |
準決勝 1stレグ |
2025年4月29-30日 |
準決勝 2ndレグ |
2025年5月6-7日 |
決勝 |
2025年5月31日 |
※現地時間表記
チャンピオンズリーグの新方式は、各チームや選手にどのような影響をもたらすのでしょうか。
まず、36チームのリーグ戦となることで、「リーグ戦の複雑化」が予想されます。
総当たりのリーグ戦であれば、直接対決によって決勝トーナメント進出の可能性がでるワクワク感がありますが、新フォーマットでは、他の試合結果に左右される場合が多いでしょう。
たとえば、従来のグループステージの場合、最終節に2位と3位のチームが直接対決なら、勝った方が決勝トーナメント進出になるので、わかりやすいはずです。一方、リーグフェーズの場合、36チームもいるため勝ち点が同じ、あるいは1.2点差のチームが多くなると予想されます。
そうなると最終節では、得失点差や総得点が重要になるため、試合中に「あと何点とればいいのか」「引き分けでもいいのか」と混乱することもあるでしょう。
また、中堅チームにとって厳しいレギュレーションになる可能性が高いです。プレーオフに行くと試合数が増えるため、リーグ戦との兼ね合いを考える必要があります。4試合多くなる可能性を考えるとコンディション調整が難しくなるため、選手層の厚いチームが有利になると考えます。
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