12月5日のチャンピオンズリーググループステージ最終節では、グループBでバイエルン・ミュンヘンがホーム、アリアンツ・アレーナにパリサンジェルマンを迎えた。9月に行われたパリホームの1stレグでは、0-3の惨敗を喫したバイエルン・ミュンヘン。雪辱を果たせるかが注目された。
すでにグループリーグ突破は確定していた両チーム。ノイアー、ロッベンなど主力メンバーを怪我で欠くバイエルン・ミュンヘンは、4-0以上の勝利という厳しい条件ながら、グループステージ首位通過をかけてホームで負けられない一戦であった。対するパリサンジェルマンはベストメンバーで敵地に乗り込む。
先制のチャンスを先につかんだのはパリサンジェルマンだったが、シュートはGKウルライヒが防いだ。逆にバイエルンは前半8分、リベリが中央突破し、左サイドの深い位置からハメス・ロドリゲスが折り返したボールにコマンがヘディング、こぼれたところをレバンドフスキが落ち着いてシュートを決め、先制。
守備時にはレバンドフスキが自ら下がって対応するなど、バイエルンはネイマールらMCNをうまく連携させなかったが、34分、ネイマールからのパスを中央で受けたムバッペのスルーパスを再びネイマールが走り込んでシュート。再度、ウルライヒの好セーブで得点とはならなかった。
ピンチを脱したバイエルンは37分、ハメスからの精度の高いアーリークロスをレバンドフスキの後ろでフリーになっていたトリッソが豪快なヘディングで叩きつけた。センターラインを越えたところから、ワンタッチかツータッチでのパスを4回つないでフィニッシュというスピード感のある素晴らしい追加点だった。
前半2-0という結果に、グループステージ首位通過の期待もにわかに高まるバイエルンだったが、昨シーズンの決勝トーナメント2ndレグでFCバルセロナに4点差からの大逆転を喫したパリも同じ過ちは犯さない。後半開始わずか5分で、カバーニがふわりと浮かせたボールをムバッペが頭でゴールへ流し込み、早々に1点を返した。
両チームともいくつかの決定的なチャンスを決めきれずに迎えた69分、すごいスピードで左サイドを突破したコマンからの折り返しを走り込んできたトリッソが合わせ、バイエルンが3点目を獲得。パリサンジェルマンは、主将チアゴ・シウバが負傷交代、バイエルンもハメス、アラバを下げて交替枠を使い切り、終盤はお互いチャンスは作るもののいずれも得点にはならず、3-1で試合終了。パリサンジェルマンがグループステージ首位通過を決め、バイエルンは2位通過となった。