ボルシア・ドルトムント対マインツ


☆2016年8月27日 WSCスタッフ呟き☆

ブンデスリーガ開幕節、ボルシア・ドルトムントはシグナルイドゥナパルクにマインツを迎えての一戦は終盤の武藤のゴールでマインツが一矢報いるもエースオーバメヤンの2ゴールで香川がフル出場したドルトムントが2-1と逃げ切った。

香川が先発、武藤はベンチスタート

フンメルス、ギュンドアン、ムヒタリアンと主力選手がチームを去ったドルトムントは、オーバメヤン、香川真司に加えてセバスティアン・ローデ、ウスマン・デンベレ、アンドレ・シュールレ、マルク・バルトラの新加入組が先発出場。覇権奪還の為には彼ら新加入組のブレイクが必須となる。
一方のマインツもキャプテンバウムガルトリンガーと絶対的な守護神ロリス・カリウスがチームを去り、ゴールを守るのは新加入のヨナス・レッスル。コルドバ、ハイロがポカールで負傷した事もあって戦術家マルティン・シュミットが選択したのは新加入のグバミンをアンカーに、本来はトップ下のマリを前線に置いた4-1-4-1。武藤はベンチスタートとなっている。

ボールを保持するアーセナルと切れ味するどいレスター・シティのカウンター

開幕戦ではハル・シティ相手にボールを持たされる展開となり持ち味を出しきれなかったレスター・シティ。しかしこの試合では序盤からアーセナルがボールを保持し、レスター・シティが素早い切り替えから切れ味するどいカウンターを見せるという両チームの持ち味がでた展開となっていく。
前半のアーセナルで動きの良さをみせていたのがチェンバレン。チームでボールを保持しながらレスター・シティを押し込んだ中、左サイドでみせるチェンバレンのドリブルでアーセナルがレスター・シティ陣内へと攻めこんでいき、24分にはカットインから強烈なミドルシュートでシュマイケルを脅かす。
ただ、レスター・シティもこの様な展開は慣れたもの。4-4-2でしっかりとブロックを作り、押し込まれた時は2列目の守備に岡崎も加わりアーセナルにビッグチャンスは作らせなかった。
一方のレスター・シティは岡崎の泥臭いプレーとバーディーのスピードをベースに縦に速い攻撃でアーセナルゴールに迫っていくが前半最大のチャンスは42分。マフレズのスルーパスにバーディーが抜け出すもツェフが飛び出しブロック、そのこぼれ球に反応しボックス内に飛び込んだドリンクウォーターにコシェルニーの足が掛かったかに見えたが判定はノーファール。さらにそのこぼれ球を拾ったバーディーが中央の岡崎にクロスを入れるも手前でカットされ前半は0-0で終了となる。

躍動する新加入選手

キックオフ直前に焚かれた発煙筒の煙でピッチが真っ白になった中で始まったこの試合で最初のシュートはアウェイマインツ。ブンデスリーガで最も走るチームであるマインツが開始早々の2分に前へ前へとボールを運びスルーパスからマリがシュートを放つというらしさを見せるが、ここは今年も守護神となるビュルキがしっかりとセーブする。
時間の経過とともに徐々に存在感を見せ始めたのはドルトムントの右SHに入る新加入のウスマン・デンベレ。ドルトムントは左サイドはシュールレが中に入ってその外側をシュメルツァーが上がるというコンビネーションで崩す形となっているが、右サイドではSHのデンベレが大きくサイドに開いてスピード溢れる突破を見せるという形で攻撃を牽引。13分にはスピードに振り切られかけた対面となる左SBブロジンスキがイエローカードを受けてしまう。

ゲームが動いたのは17分。香川とデンベレの関係で右サイドから入れたクロスを大外でシュールレが落としオーバメヤンが放ったシュートはレッスルがなんとか弾き出したものの、それで得たCKをショートコーナーで香川とシュールレで左サイドに引きつけてから大外のオーバメヤンに向けてクロス。それをオーバメヤンが頭で押し込みドルトムントが先制に成功する。


ボールを保持するドルトムントと鋭いカウンターを狙うマインツ

今期からキックオフ時点の気温で厳格に決められた給水タイムを24分に終えると、ボールを保持するドルトムントと、プレッシングからの縦に速いカウンターを狙うマインツという関係がより明確化。25分にはフライ27分にはパスラックのミスパスからクレメンスとマインツもらしさを見せゴールに迫る場面を作っていく。
前半はドルトムントが圧倒的なポゼッションを誇っており、香川やシュールレ、デンベレなど前線にボールを届ける事ができれば良い形をつくる事ができていたが、ビルドアップの段階でミスもあり、そこでボールを奪われるとマインツが鋭いカウンターを見せるという両チームの特徴が表れた展開に。
後半に入ってもその展開は変わらず、48分にはまたもや縦に速い攻撃でクレメンスがドルトムントの最終ラインの裏に飛び出し決定機を迎えるがシュートは枠を外すと、59分にはドルトムントが香川の反転からのスルーパスで抜けだしたシュールレの折り返しにローデが飛び込むもシュートは枠を外し、66分にはシュメルツァーからのクロスのこぼれ球をシュールレが落としローデがミドルシュートを狙うがレッスルが好セーブを見せお互い決めきれない展開が続いた。

武藤の登場

70分に後半の給水タイムを終えた後も、ビハインドではあるもののカウンターでチャンスを作れる為逆に動きにくい展開となっていたマインツだったが、81分にようやく武藤がクレメンスに代わって登場。1トップに入りマリがトップ下に移動し攻撃の人数を増やしたが、88分に香川のターンから始まったカウンターで、後半途中からデンベレと左右のポジションを入れ替えていたシュールレの突破をボックス内でオニシオが後ろから引っ張ってしまいPK。それをオーバメヤンが決め2-0とドルトムントがリードを広げた。
アディショナルタイムに武藤がこちらも途中出場のデ・ブラシスのクロスを頭で押し込み1点差に迫りマインツに可能性は残したものの、試合はそのまま終了。ドルトムントが地力の差を見せつけた。

<レスター・シティvs.アーセナル

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