NBAオールスターゲーム2016のファン投票が2015年12月11日(現地時間)からスタートする。オールスターゲーム2016は2016年2月14日にカナダ・トロントにあるエアカナダセンターで開催される。
今日は、そのオールスターゲームの出場者を選ぶファン投票の仕組みを昨年と比較しながらみてみよう。
これらの方法からNBAのファン拡大の戦略が見えてくる。
①2015年以前からオーソドックスな投票方法として【NBA.COM】からの投票が挙げられる。パソコンや、スマホ、タブレット端末から1日1回だけ投票が可能。投票ページ は11カ国語に対応しているが、残念ながら日本語には非対応という点が日本のマーケットを重要視していない点があきらかとなっている。
②次に、Twitter、Facebook、InstagramといったSNSツールを使用した投票も可能だ。TwitterとFacebookで投票を行なう場合、ハッシュタグ #NBABallot を付けて、投票したい選手のファーストネームとラストネームを英語で書き込み、投稿する。
③その他、NBA Game Timeアプリでの投票が可能で、応募フォームに必要事項を記入し送信する。 また、中国のSina WeiboとTencent Microblogのテキストメッセージによる投票が可能。中国マーケットの重要性を理解しているNBAらしいやり方だ。
①昨年と同様にオーソドックスな投票方法として【NBA.COM】からの投票が可能。パソコンや、スマホ、タブレット端末から1日1回だけ投票ができる。投票ページ は2016年も日本語は非対応。もう少し日本にも注目してもらいたい。
②Twitter、Facebook、InstagramといったSNSツールを使用した投票。こちらも昨年と同様に可能だ。ハッシュタグは昨年と異なり、#NBAVOTE をつけての投票が可能。1回の投稿につき1選手の投票のみ認められるが、投票期間中は1人につき1日10選手まで投票できる。
投票したい選手のファーストネームとラストネームを英語で書き込み、投稿するやり方は同じだ。
③その他、NBAアプリでの投票や中国のSina WeiboとTencent Microblogのテキストメッセージによる投票は昨年と同様。
④新しい投票方法として、Google検索での投票が可能となった。【NBA Vote All-Star】、または【NBA Vote Team Name】(例: NBA Vote Lakers)で検索後、画面に表示される全30チームのロゴから、投票したい選手が所属するチームロゴをクリック。選手を選択し、“SUBMIT VOTE”から投票できる。1日に10選手まで投票可能だ。
⑤そしてあまり知られていないのが、SMSでの投票。ちょっとめんどくさいが、投票したい選手名(英語のみ)をメッセージに入力し、携帯端末を通じて6-9-6-2-2(“MYNBA”)に送信する形で投票が可能(※日本国内から投票する場合は、アメリカの国番号+1を付けて6-9-6-2-2にメッセージを送信)。同番号を通じ、投票期間中は1人につき1日10選手まで投票できる。
どうだろうか。1つのイベントでこれでの手法を用意してファン投票を呼び掛ける徹底ぶりはすごいとしか言いようがない。老若男女すべてのNBAファンを大切にしつつ、新しいファン層の獲得をもくろむNBAらしい考えではないだろうか。
これらの手法はNBAのみならず、世界中のスポーツチームやスポーツとは無縁の企業においても参考にすべき手法だ。
ファン投票の結果は、2016年1月18日の米国東部標準時間午後11時59分59秒(日本時間19日午後1時59分59秒)に締め切られる。先発メンバーは、1月21日(同22日)に米TNTで放送される特別番組内で発表される。
投票の途中経過は、12月25日(同26日)、2016年1月7日(同8日)、2016年1月14日(同15日)に発表される予定だ。