今シーズンのプレミアリーグで最大のサプライズとなっているレスター。13節終了時点でリーグ最多得点となる28得点を記録し首位。今節は本拠地キングパワースタジアムに最少失点チームである2位マンチェスター・ユナイテッドを迎えての首位決戦となる。
レスターはこの大一番に岡崎を先発起用。ファン・ニステルローイの持つプレミアリーグ記録に並ぶ10試合連続得点中のバーディーと2トップを組み、中盤にはカウンターの槍となるマフレズとオルブライトンが両サイドに入るいつもの4-4-2。
一方のマンチェスター・ユナイテッドは、守備陣に負傷者が続出していることもあり前節ワトフォード戦で途中から使用した3バックをスタートから採用。中盤センターにはキャリックとシュバインシュタイガー、前線にはマーシャルとルーニーの2トップにトップ下がマタとなっている。
キックオフ直後からレスターは岡崎が様々な場所に顔をだすことで基点となり攻撃を組み立てようとするがバランスの良いマンチェスター・ユナイテッドの守備陣をかいくぐる事ができずにいると、試合が進むにつれ個々の能力に勝るマンチェスター・ユナイテッドが徐々にボール保持を高めていく。しかしこちらもバランスを重視するあまり前線のアクションが少なく、ボールを持つもののチャンスは作れないという静かな序盤となる。
そんな停滞しそうな試合を動かしたのはレスター。24分マンチェスター・ユナイテッドのコーナーキックからのカウンターで右サイドに流れた左サイドバックのフクスがボールを運ぶと、逆サイドから大きく回って外側から3バックの間を飛び出していくバーディーへスルーパス。抜けだしたバーディーがデ・ヘアとの1対1を確実に制し先制ゴールを決める。
バーディーはこの得点で2003年にルート・ファン・ニステルローイが記録したプレミアリーグ10試合連続得点を上回る11試合連続得点を記録。しかも当時ファン・ニステルローイが所属していたマンチェスター・ユナイテッドから決める事となった。
ボールを持つものの効果的な攻撃ができないマンチェスター・ユナイテッド。チャンスらしいチャンスを作らせていなかったレスターとしてはこのまま1点リードで前半を折り返したかった所だったが、セットプレーではそうはいかず、45分にマタのコーナーキックからシュバインシュタイガーが岡崎のマークを引きずりながらもヘディングで押し込みゴール。岡崎にとっては苦い形となってしまったが、前半のうちにマンチェスター・ユナイテッドが同点に追いつく事となる。
後半立ち上がりには46分にカウンターから岡崎が競り合ったこぼれ球を、後ろから追い越してきたオルブライトンが拾ってクロスを上げるも中央ではバーディーに合わず、直後の49分にはヤングのフリーキックからシュバインシュタイガーが合わせるもシュマイケルがセーブとお互いにゴール前でチャンスを作り合うが共に決めきれないでいると、60分にレスターは岡崎に代えてウジョアを投入。すると65分にはカウンターからマフレズのパスがウジョアに渡るも今度はデ・ヘアがビッグセーブで守り切る。
その後マンチェスター・ユナイテッドがボールを保持する時間が増えていくが、相手の守備を崩す形がサイドからの単独突破しかなく、マンチェスター・ユナイテッドのチャンスは試合を通じてセットプレーのみという状況は変わらない。
試合終盤は疲労からか試合はオープンになっていき、84分にはマンチェスター・ユナイテッドがルーズボールからルーニーに代わって途中出場となったデパイがシュートを放つもモーガンに寄せられ枠に飛ばせず、90分にはレスターがカウンターからバーディーが折り返すもウジョアに合わせることができずに、お互い決めきれないまま試合終了。首位決戦は1-1で勝ち点1を分け合う結果となった。