☆2022年2月15日 WSCスタッフ呟き☆

熱戦が続く北京オリンピック。日本が表彰台を独占した種目があることを存じでしょうか?
堀島行真選手が銅メダルを獲得したフリースタイルスキーのモーグルです!

メダリストたちが愛用しているスキー板

堀島選手だけでなく、男子の金メダル、スウェーデンのバルテル・バルベリ選手、銀メダルのカナダ代表ミカエル・キングズベリー選手、女子金メダリスト、オーストラリアのジャカラ・アンソニー選手、銀のアメリカ代表ジェーリン・カウフ選手、銅のロシア代表アナスタシア・スミルノワ選手。
彼らメダリスト全員の共通点は「ID one」という日本製のスキー板を愛用していること。

女子で5位に入賞した日本の川村あんり選手も使用していて、滑り終えた選手たちは得点が出るのを待っているときにメーカーのロゴが見えるように板を立てるので、ハート型のようなロゴマークを何度も目にしましたよね。

選手たちと作り上げたメイドインジャパン

開発したマテリアルスポーツの社長がスキー板開発を始めたきっかけは1999年、上村愛子さんと、長野五輪銀メダリストで現在は日本代表チームのコーチを務めるヤンネ・ラハテラさんから相談を受けたこと。

細部にこだわり、試行錯誤を重ねて、トップ選手だったふたりが満足できるスキー板の開発を進めていったところ、ヤンネ選手はソルトレイクシティオリンピックで金メダルを獲得。
上村選手もW杯種目別優勝や世界選手権優勝を成し遂げました。

代表選手クラスの板と市販用の板が同じスペック。サイズは異なるけれども、ジュニア用からトップ選手用まで同じものを作っているというID one。
ジュニア用を開発するきっかけになったのが、平昌オリンピックで銀メダルを獲得したオーストラリアのマット・グレアム選手。彼の父親がオーストラリアであったW杯会場で、社長の藤本さんに「息子に使わせたいから作ってほしい」と声をかけたのがきっかけだそうです。

さらなる進化を

技の難易度がすさまじいスピードで上がり進化する競技にとって、用具も常に先を見据えた開発が必要になります。

北京ではモーグル選手の8割が使用した世界に誇れる日本の技術。必ず実際に選手に会って話をし、選手に寄り添うという藤本社長の真摯な姿勢と合わさって、さらに進化していくことは間違いないでしょう。

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