☆2022年2月11日 WSCスタッフ呟き☆

平昌でメダルを獲得し、一気に冬のメジャースポーツとなったカーリング。2022北京オリンピックでは、昨日から日本の女子チームが登場しました。
4年に1度のルーティンになりつつある、ルールのおさらいをしてみましょう。

基本情報

ストーンの重さは約20キロ。約40メートル先にある円(ハウス)中心のなるべく近くに置くことを競います。ここまではほとんどの方がすでに理解されているかと思います。

1回の攻守は「エンド」と呼ばれ、10エンドまで戦います。1エンドの中で各チームが交代で8回ずつストーンを投げ、10エンドの総得点で勝敗を決着。

それぞれのエンドで、ハウスの中心に最も近くストーンを置いたチームが得点となります。
点数は相手チームのストーンより内側にあるストーンの数。黄色のストーンが中心に最も近く、次に近いのが赤のストーンなら黄色に1点。2番目に近いのも黄色で、その次が赤なら黄色に2点、という感じです。ハウスの外にあるストーンは得点になりません。

チームの構成と役割

カーリングのチームは4人で構成され、ストーンを投じる順番によって、「リード」「セカンド」「サード」「スキップ」と呼ばれます。また、補欠の「リザーブ」が1人認められます。

4人の選手は、1エンドそれぞれ2回ずつストーンを投げます。
主にスキップが作戦を組み立てて指示を出し、いかに多くの得点を取るか、それとも失点を抑えるかなど試合展開を読みながら戦略を考えます。

リードとセカンドは、投げるとき以外は主にブラシで氷をこするスイープ。
3人目のサードは、投げないときはハウスから指示を出し、スキップがストーンを投げるときには作戦も考えます。

カーリングで使用される氷の表面には「ペブル」と呼ばれる氷の細かい粒があり、ストーンの進行方向の正面を磨いて溶かすと進む距離を伸ばせます。また、進行方向の右側や左側をスイープすることで曲がり方を調整します。

多彩な頭脳戦

カーリングは、最後にストーンを投げることができる後攻が有利なスポーツ。前のエンドで得点したチームが、次のエンドでは先攻になります。
そのため、先攻と後攻では攻め方が異なり、後攻チームが狙うのは複数点の獲得。先攻チームは次のエンドを後攻で迎えるために、相手の得点を1点に抑える方法を考えます。

試合展開によっては、両チームに得点が入らない「ブランク」に持ち込もうとするケースもあり、先攻チームに得点が入ることを「スチール」と呼びます。

選手たちは相手のストーンを弾き出すだけではなく、相手のストーンの後ろに自分たちのストーンを隠したり、相手の邪魔になる場所にストーンを置いたり・・・と様々な作戦を考えます。
1投で一気に形勢が逆転することもあり、両チームの頭脳戦がカーリングの見どころであり、「氷上のチェス」と言われる所以です。

基本的な用語やその他のルール

<知っているとより楽しめる!?ショットの名前>
・テイクアウト:相手のストーンを弾き出す
・ダブル・テイクアウト:一度に2個弾き出す
・ドロー:ハウス内の置きたい位置にストーンを止める
・フリーズ:相手のストーンにぴったりつくようにして止める
・ヒット・アンド・ステイ:すでにあるストーンに当て、投げたストーンはその場に止める
・ヒットアンドロール:すでにあるストーンを弾き出し、投げたストーンを別の場所に止める
・カム・アラウンド:すでにあるストーンの後ろに回り込むショット

<その他のルール>
・フリーガードゾーン
各エンドで両チーム合わせて5投目までは、ハウスの手前にある「フリーガードゾーン」にあるストーンを弾き出せない。ストーンがたまることで、面白い展開が期待できる。

・コンシード
このまま競技を続けても勝てないと選手が判断したときに、相手の実力に敬意を表して負けを認めること。負けているチームが相手に握手を求め、握手を交わした時点で試合終了となる。

・持ち時間
各チームには、戦略を考えるためのシンキングタイムが38分与えられている。相手が投げたあと、自チームが投げるまでの時間が計測される。

・ハーフタイム
第5エンド終了時に5分間のハーフタイムが設けられる。この間に選手たちは軽食を取りながら後半の作戦を話し合うこともある。
※混合ダブルスでは一部ルールが異なります

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