先週日曜の26日、東京競馬場で国際G1レース、ジャパンカップ(芝2400m)が開催され、ハマの大魔神こと佐々木主浩オーナーの所有するシュヴァルグラン(牡5歳、父ハーツクライ)が7回目の挑戦にして悲願のG1制覇を達成した。
連覇を期待されたキタサンブラック(牡5歳、父ブラックタイド)は惜しくも3着、2着は今年のダービー馬レイデオロ(牡3歳、父キングカメハメハ)。
東京コースの2400m、しかもG1レースで1番人気の馬が逃げること自体が勇気ある選択で、決して遅くない時計で決着したことを考えれば、キタサンブラックも負けてなお強しと思わせる見応えのあるレースだった。
日本では、クリスマスイブに開催される有馬記念がキタサンブラックのラストランとなる予定で、最後の雄姿を目に焼き付けようと日本中の競馬ファンが注目することになる。
また、順調であれば引退後の春には種付けが始まり、2021年には産駒がデビューすることになる。
産駒が走るかどうか、こればかりは本当に分からないが、スピードもスタミナも申し分なく、高速馬場も道悪もこなし、気性もよく余計なことを一切しない賢さも兼ね備えていて、雄大な馬体を誇るキタサンブラックには生産者も大きな期待を寄せていることだろう。
さて、そんな有馬記念の前にもうひとつ大きな競馬イベントが開催される。香港国際競走だ。
毎年12月の第2日曜に香港のシャティン競馬場(沙田競馬場)で開催され、香港カップ(芝2000m)、香港マイル(芝1600m)、香港スプリント(芝1200m)、香港ヴァーズ(芝2400m)という4つの国際G1レースが一挙に行われる。日本調教馬も毎年参戦し、すべてのレースで優勝経験があるが、2017年も8頭が招待を受諾し参戦予定だ。
2016年は香港カップをモーリス(牡当時5歳、父スクリーンヒーロー)が、香港ヴァーズをサトノクラウン(牡5歳、父Marju)が制した。2017年はいかに!?
香港カップ(G1 2,000m芝 3歳以上) |
ステファノス(牡6歳、父ディープインパクト、栗東・藤原厩舎) |
香港マイル(G1、1,600m芝 3歳以上) |
サトノアラジン(牡6歳、父ディープインパクト、栗東・池江厩舎) |
香港スプリント(G1、1,200m芝、3歳以上) |
レッツゴードンキ(牝5歳、父キングカメハメハ、栗東・梅田厩舎) |
香港ヴァーズ(G1、2,400m芝、3歳以上) |
キセキ(牡3歳、父ルーラーシップ、栗東・角居厩舎) |
レース/着順/馬名/馬齢 |
騎手名/調教国 |
香港カップ/1着/モーリス/牡5 |
R.ムーア/日本 |
香港マイル/1着/ビューティーオンリー/セン5 |
Z.パートン/香港 |
香港スプリント/1着/エアロヴェロシティ/セン8 |
Z.パートン/香港 |
香港ヴァーズ/1着/サトノクラウン/牡4 |
J.モレイラ/日本 |
レース/着順/馬名/馬齢 |
騎手名/調教国 |
香港カップ/1着/エイシンヒカリ/牡3 |
武豊/日本 |
香港マイル/1着/モーリス/牡4 |
R.ムーア/日本 |
香港スプリント/1着/ペニアフォビア/セン4 |
J.モレイラ/香港 |
香港ヴァーズ/1着/ハイランドリール/牝3 |
R.ムーア/アイルランド |
<2016 香港国際競走 クリック |