日本時間14日夜に開幕した全英オープンゴルフ。マスターズ(4月)、全米オープン(6月)、全米プロ(7月末)と並んでゴルフの4大メジャー大会です。
世界ランキング50位以内、前年の日本ツアーでの獲得賞金2位以内、前年の日本オープン優勝者以外に、5月に開催される日本ツアーのミズノオープン上位4名にも出場資格が与えられるため、他のメジャー大会よりも日本人の出場選手数が多く、今年は8名が出場しています。
全英オープン、2016年の舞台はスコットランド西海岸のロイヤルトゥルーン。通常、強く吹き付ける海風で選手を翻弄する「リンクス」コースですが、今年は朝から太陽が顔を見せ、全英としては“微風”と穏やかな天候でスタートしました。絶好のコンディションとあって、初日をアンダーパーで終えた選手が50人。
中でも2013年に優勝しているベテラン、元BIG4のフィル・ミケルソン(アメリカ)は、10番までの偶数ホールすべてでバーディとスコアを伸ばし、12番はいったん小休止したものの14番、16番もバーディ、17番でもバーディを奪取し、7アンダーで最終ホールを迎えました。5メートルのバーディチャンス、これを沈めればメジャー最小ストローク「62」の新記録とあって期待が高まる中、ミケルソン自身も「もちろん意識していた」という記録更新パットでしたが、いったんカップに消えかけたボールは無常にもカップのふちに蹴られてパーとなり、大記録は更新ならず。とはいえ合計8バーディを量産し2位に3打差と2勝目に向けて最高のスタートを切りました。
また、日本勢では初出場の今平周吾プロが得意のリンクスで躍動しました。6番パー5では、残り250ヤードから1メートルにつけてイージーなイーグル。日本ツアーでは未勝利ながら、昨年、今年のミズノオープン、セガサミーカップと風が強く吹きぬけるリンクス風のコースですべてトップ5に入る23歳は、やはり本場のリンクスも苦にしませんでした。難ホールが続くバックナインをノーボギーにまとめた好スタート。
同じくバックナインをノーボギーにまとめたのが池田勇太プロ。リオ五輪代表も決まり結果がほしいところですが、この日は自然体のプレーで難関のインコースを切り抜け、今平プロとともに日本勢最上位の12位タイでスタートしました。
もっとも期待がかかった松山英樹プロは前半を2アンダーで折り返したものの、バックナインではフェアウェイからのショットでグリーンを外すなど、らしからぬミスで足踏み。残り3ラウンドでの巻き返しに期待がかかります。
15日の第2ラウンドは荒天の予報。スタートの時間帯によって風の影響を受けたり受けなかったりと運も味方につけなければならない全英オープンゴルフですが、自然に立ち向かう超一流の技を楽しむのも全英の醍醐味なので、日本勢の躍進、過酷な戦い挑む姿にも期待したいところです。
1位 -8 フィル・ミケルソン
2位タイ -5 マーティン・カイマー
2位タイ -5 パトリック・リード
4位タイ -4 トニー・フィナウ
4位タイ -4 ソレン・ケルドセン
4位タイ -4 キーガン・ブラッドリー
4位タイ -4 ビリー・ホーシェル
4位タイ -4 ザック・ジョンソン
4位タイ -4 スティーブ・ストリッカー
4位タイ -4 アンディ・サリバン
4位タイ -4 ジャスティン・トーマス
12位タイ -3 池田勇太
12位タイ -3 今平周吾
22位タイ -2 市原弘大
75位タイ +1 松山英樹
75位タイ +1 谷原秀人
110位タイ +3 塚田陽亮
134位タイ +5 小平智
141位タイ +6 宮里優作
※予選通過は70位タイまで
日本人初海外メジャー制覇を期待!!松山英樹選手 > クリック |