ルールダービー マッチレポート


☆2016年10月31日 WSCスタッフ呟き☆

ブンデスリーガ第9節、ドルトムントの本拠地シグナルイドゥナパルクで開催されたボルシア・ドルトムント対シャルケ04による因縁のルールダービーは0-0の引き分けで終了。両者にとって痛み分けの結果となった。

香川真司が先発出場

通算149回目、リーグ戦では89回目の対戦となるルールダービー。リーグ戦での通算成績はドルトムントの32勝、シャルケの30勝、引き分けが26とほぼ互角の結果となっている。

リーグ戦3試合未勝利で現在6位のドルトムント。首位バイエルンとの勝ち点差をこれ以上離されたくない中で選択したメンバーは、香川真司とマリオ・ゲッツェがインサイドハーフに並ぶ4-3-3。前節のプレーを見る限り状態はあまり良いとはいえず、ポジションを争うシュールレ、ラファエル・ゲレイロらはベンチに復帰しているが、ルールダービーに抜群の強さを誇り昨シーズンのダービーでも2試合共にゴールを決めている香川真司を先発に抜擢してきた。

一方のシャルケは開幕5連敗スタートと厳しい状況で始まった今シーズン。6節のボルシアMG戦でようやく初勝利を挙げたものの、翌7節のアウクスブルク戦でエースとして期待されるエンボロが大怪我と難しい状況になりかけたが、8節のマインツ戦で苦肉の策としてとった3バックがフィット。結果的に公式戦6試合負け無しと上向きの状態でこのルールダービーを迎えている。

選択したシステムはマインツに快勝した3バック。前日練習でフンテラールも怪我で離脱した事もあって前線に入るのはマックス・マイヤーとディ・サントの献身的な2トップ。中盤にはアンカーに入るガイスの前にアルジェリア代表のベンタレブとボーフム時代には現川崎フロンターレの田坂ともプレーしたゴレツカが並ぶ3-1- 4-2となっている。

シャルケのカウンターが機能

立ち上がりはCBとアンカーのヴァイグルを使ってボールを保持しようとするドルトムントに対して2トップとゴレツカの3人で積極的に守備を行ってくるシャルケという構図。奪ったボールを速く縦に送る事でドルトムントディフェンスに混乱をもたらそうとし、最初のシュートはシャルケが放つ事になる。

しかしドルトムントもゲッツェと香川のインサイドハーフがビルドアップに加わることでボール保持を安定させ始めると、ドルトムントもシャルケゴール前までボールを運ぶ場面も作り始めるが、5-3- 2からなるシャルケの守備ブロックは下がりすぎる事無く強固で香川やゲッツェが違いを見せる様な場面はなく、前半はドルトムントに1本のシュートも許さないというまま前半終了。

シャルケも決定機までは作れなかったもののベンタレブやガイスから繰り出されるカウンターは鋭さを感じさせ、両チームの現状を象徴するような展開となっていた。

一進一退の展開に

後半も最初のチャンスを作ったのはシャルケ。49分にやはりカウンターからでガイスからのパスを受けたコラシナツが放ったシュートはビュルキが何とかセーブ。さらに右サイドのシェプフのクロスからゴレツカが頭で合わせる場面を作る。

しかしドルトムントも徐々に香川とゲッツェが高い位置でボールに絡めるようになり、52分に香川からのパスを受けたピスチェクがクロスを上げるとニアでプリシッチがすらしたボールにファーでデンベレがフリーで飛び込む決定機を作ったが、シュートはクロスバー直撃。

さらに57分には2列目から飛び出す香川にデンベレがスルーパスを送るも惜しくも長すぎ、58分にはパスラックのクロスにプリシッチがボレーシュートとようやくドルトムントもチャンスを作り出すが、シャルケもその直後の59分にまたもやカウンターからシェプフの折り返しにディ・サントが飛び込む形を作り対抗する。

ドルトムントが攻勢をかけるも

一進一退の展開となっていった中で先に動いたのはシャルケ。63分立ち上がりから献身的に守備にカウンターにと走り続けていたディ・サントに代えてチュポ・モティングを投入。シャルケは前線からの守備を強化することでドルトムントの攻撃を再び抑えにかかる。

一方のドルトムントも71分、パスラックに代えてラファエル・ゲレイロを投入。ラファエル・ゲレイロはこれまで起用されることが多かった中盤ではなくそのまま本職の左SBに入る。

ここから攻勢をかけたのはドルトムント。シャルケは立ち上がりから飛ばし気味だった影響か、ドルトムントの左のワイドのデンベレとゲッツェが流動的にポジションを入れ替え、そこにラファエル・ゲレイロが絡む形を捕まえきれず後手を踏む場面が多くなり、73分にゲッツェとデンベレのワンツーから、74分にはデンベレのスルーパスに飛び出したオーバメヤンの折り返しにプリシッチが飛び込むとドルトムントが立て続けにチャンスを作るがいずれもシュートは枠に飛ばずネットは揺らせない。

さらにドルトムントは79分、香川に代わってシュールレを投入しデンベレをセンターに回すと、81分にはゲッツェの浮き球パスにオーバメヤンがボレーで狙うが、このシュートも右に外れた。

攻勢にたつドルトムントは87分にデンベレに代えローデを左SB投入。ラファエル・ゲレイロを中盤に移し目先の変化をつけながらシャルケゴールに迫るがゴールは奪えずそのまま試合終了。試合終盤は地力に勝るドルトムントがシャルケゴールに迫ったが、試合を通じて枠内シュートは1本のみと勝ちきれないドルトムントのここ数試合を象徴するような試合となった。

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