16節 2015-2016シーズンドルトムントvs.フランクフルト 速報


☆2015年12月14日 WSCスタッフ呟き☆

ブンデスリーガ第16節、日本代表の香川真司が所属するボルシア・ドルトムント対長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルトの一戦は4-1でドルトムントの完勝。長谷部は久々のボランチで90分間プレー、香川は43分からプレーした。

先発メンバー

ドルトムントは、前節はインフルエンザで欠場したヴァイグル、フンメルスも無事先発に復帰し、フンメルスとCBを組むのはベンダー、中盤インサイドハーフにはギュンドアンとカストロ、前線にはムヒタリアン、オーバメヤン、ロイスが並ぶ4-3-3。カストロが好調の為ここ数試合は香川とカストロをローテーションで使っており、香川はミッドウィークのヨーロッパリーグPAOK戦で先発した分今節はベンチスタートとなっている。
一方、シュテンデラ、ルス、サンブラーノを出場停止で欠くフランクフルトは4-5-1を採用。長谷部は右サイドバックではなく中盤での出場となり、ワントップにはセフェロヴィッチ、昨シーズンブンデスリーガ得点王のマイアーが出場停止明けで先発復帰している。

フランクフルトのドルトムント対策

立ち上がりドルトムントの勢いに飲まれ押し込まれかけたフランクフルトだったが、時間の経過とともにゲームが落ち着き始めるとこの試合でのフランクフルトの狙いが少しずつ見えてくる。
フランクフルトが狙いは、両サイド、インサイドハーフをほぼマンツーマンで捕まえる形。ムヒタリアンとロイスの両サイドはSBが、ピスチェクとシュメルツアーの両SBにはオツィプカとアイグナーの両SHが、ギュンドアンとカストロのインサイドハーフにはマイアーとメドイェヴィッチがほぼマンツーマンで対応。長谷部は中盤のセンターでヴァイグルを見ながらバランスを取る役割で、ドルトムントの強力な両サイドと攻撃の基点となっているインサイドハーフを抑えにくる。
フランクフルトはそれぞれの役割はかなり徹底されており、ドルトムントが両SBを高く上げるとフランクフルトのフォーメーションは6-3-1とも言える状況になっていた。
これが早速はまったのが前半7分。ドルトムントが縦にパスを入れられない状況になり攻撃が停滞するとGKからのロングスローでセフェロヴィッチがカウンター。前線で時間を作って2列目からの飛び出しを促すと、飛び出してきたマイアーがミドルシュートを決めフランクフルトが先制する。

フランクフルト守備の隙をみつけるドルトムント

早い時間に失点してしまったドルトムントだが、ボールは持てる状況。すると20分過ぎからフランクフルトの守備を把握したのか、まずポジションチェンジでマンツーマン気味に捕まえる状況を混乱させはじめると、続いてインサイドハーフがフランクフルトのマークを引き連れてスペースを作りそこにフンメルスやベンダーが入ってくる形を繰り返し作り出し始める。
24分にそのフンメルスからのスルーパスでオーバメヤンが抜け出し中央に折り返したボールにムヒタリアンが飛び込みドルトムントが同点に追いつく。
ドルトムントはこの後もこの形を狙い、37分には再びフンメルスからのパスでオーバメヤンに抜けだされかける等、徐々にフランクフルトは厳しくなっていく。
しかしここでドルトムントにアクシデントが発生。ロイスが負傷したようで43分に香川と交代。香川はインサイドハーフに入り、カストロは左サイドへとポジションが入れ替わる。
この交代とポジションチェンジにつながったロイスの負傷はもちろんドルトムントにとって痛手だが、このポジションチェンジはフランクフルトにとっても痛手となった。
交代直後の44分、ポジションの変更でマークが混乱したのかアイグナーが上がっていったシュメルツアーを離してしまいサイドを崩されるとカストロがメドイェヴィッチに後ろから倒されてしまいPK。このPKはオーバメヤンが失敗したものの、メドイェヴィッチはこのプレーで2枚目の警告を受け退場。フランクフルトは数的不利に追い込まれる。

ドルトムントの一方的な展開に

1-1で後半に入ると1人少ないフランクフルトはアイグナーに代えてチャンドラーを投入。前半4-5-1ながらも守備では6-3-1になっていた形を全体のブロックを落とし、4-4-1をベースにして左サイドだけオツィプカとジャクパ最終ラインで並ぶ5-3-1にする前半に近い形で対応しようとするもドルトムントは前に出てくるベンダーとフンメルスを基点にして相手を動かすとパスアンドゴーでフランクフルトの隙間に入り込んでくる香川を捕まえられず一方的な展開に。
56分の香川の折り返しはオーバメヤンの前でカットされてしまうが、その直後の57分にはギュンドアンとのワンツーで香川が裏のスペースに飛び出しその折り返しをオーバメヤンが決めてついに逆転。
61分にはショートコーナーからフンメルスが決めて3-1。
さらに86分には途中出場のアドリアン・ラモスがピスチェクからのクロスを合わせて4-1として試合終了。ドルトムントの完勝に終わった。

長谷部はボランチでフル出場、香川は43分からの出場

久々のボランチでの出場となった長谷部は特別なプランを選択したチームのバランスを保つ役割を90分間果たしたものの、チームとしては完全に力負け。悔しい結果となってしまった。
一方、香川はロイスの怪我というスクランブルな状態からの途中出場となった香川は数的有利な状況がほとんどだったものの引いた相手を崩す動きとしてはさすがのプレー。フランクフルトは後半完全にブロックを落として守りを固めたもののその隙間に入ってくる香川に悩まされ続けた。

<レスター・シティvs.マンチェスター・ユナイテッド 速報

クリック

チャンピオンズリーグ 決勝トーナメント組み合わせ抽選>

クリック

TOP

MENU