NFLからMLBへの挑戦
☆2016年9月20日 WSCスタッフ呟き☆
NFLのデンバー・ブロンコスで活躍し、人気スター選手でもあった、クォーターバック（QB）の
ティム・ティーボーがアメリカンフットボールから、野球に転向することことを発表し、メジャーリーグ挑戦と報じられた。しかも、この報道は、1社だけでなく、複数のアメリカのメディアが取り上げた。
フットボーラー・ティーボー
ティム・ティーボーはフロリダ大学時代、全米で注目されるな左投げのクォーターバックとして活躍した。
そして、2010年のドラフトではデンバー・ブロンコスに1巡目で指名されNFLの世界へ入った。翌年の2011年には、早々と中心選手となりチームを地区優勝へと導いた。
プレーだけでなく、熱心なクリスチャンである彼はタッチダウン後、片ひざをつき祈りを捧げるポーズをとっていた。 瞬く間にそのポーズが人気を呼び「ティーボウイング」と言われ、全米で大流行した。
MLBへの兆し
しかし、その後は成績も落ちはじめ、1年契約だったフィラデルフィア・イーグルスからシーズン開幕直前の2015年9月5日に解雇された。
その後、野球選手としてメジャーリーグ挑戦を掲げトレーニングを続けてきたという。
MLB挑戦に向け、ロサンゼルスで公開練習（オープントライアウト）を行った。
内容は、外野での守備とバッティング、そして実戦的なものだ。その様子は動画でも紹介されている。公開練習後、関係者からは走ることに関しては平均以上、肩の強さは問題ないが守備に不安がある。課題点はバッティングにあるという評価が多かった。
この公開練習を行う前から、独立リーグやベネゼエラリーグからは既にオファーがあったという。
MLBの公式ウェブサイトでもティム・ティーボーの挑戦はニュースとなった。高校時代はアメリカンフットボール、バスケットボール、野球という「三刀流」をこないして特に野球では、メジャーリーグのスカウトから注目されていた強打者だったと紹介している。
MLBへの道
そして、ティム・ティーボーがニューヨーク・メッツと契約に合意したと報じられた。 29歳にしてメジャーリーガーへの第一歩を踏み出したティーボウはフロリダ州にて、教育リーグに参加する予定だ。そこで1か月弱のテスト期間をすごす模様だ。そこをクリアできれば、来年の春季キャンプが迎えられる。
過去に、アメリカンフットボールからメジャーリーグの世界に飛び込んだ選手はいた。しかし、メジャーリーガーとして成功した選手は決して多くはない。それでも、かつてのNFLスター選手は自分を信じて、再び輝ける場所を求め、挑戦を続ける。高くはない現時点の評価すらも、モチベーションにかえ、若手の選手ともに汗を流すことだろう。
