2016サンモリッツ・ホワイトターフ


☆2016年1月8日 WSCスタッフ呟き☆

スイスのサンモリッツにある競馬場では、毎年2月に「ホワイトターフ」と呼ばれる世界でも珍しい競走が実施される。凍結したサンモリッツ湖畔の氷上にクッション層として圧縮雪を敷き詰められることにより誕生する、時期限定の特殊コースで開催される。ホワイトターフは、1907年にはじめて開催され、100年以上にわたって行われてきた伝統あるレースであり、1920年創設のフランス凱旋門賞より歴史は古い。アルプスの名峰を背景に、人馬が雪煙を巻き上げながら走る様は壮観。滑らないように特殊なスパイクが施された蹄鉄を着け、各馬がすさまじい地響きを立ててパワフルなフットワークを披露している。

数週間のコース設営

コースは12月から数週間を費やして設営され、周回距離は1周1,200mで設定されており、競走中にコースを外れてしまった場合に対する安全対策として、コースの幅を大きく取っている。2014年の開催では、馬場の氷がところどころ溶解し、出走馬がくぼみに足をとられて転倒するなどのアクシデントが相次ぎ、3日間で21競走を計画していたが13競走しか実施できなかった。過去には、路盤の氷が割れてしまうトラブルが発生したこともある。

日本でおなじみのジョッキーも騎乗

例年の観客数は毎年約3万人におよび、開催にあたっては例年主催者が世界のトップジョッキーへ参戦を呼びかけている。2009年には日本でもおなじみの世界のトップジョッキーであるデットーリが参加。2013年には、2015年から日本を主戦場としているミルコ・デムーロも参戦し2勝している。出走馬は、地元スイスの他に、ドイツ、フランス、ベルギー、ハンガリー、イギリスといった欧州各国からも参戦する。

セレブも観戦!

G2のサンモリッツ大賞は、1着賞金こそ46,666スイスフラン(約546万円)と、高額な日本の賞金と比べれば10分の1程度だが、出走させる陣営は現地でのセレブとの人脈づくりなど、賞金以上の魅力も感じているようだ。日本の福永祐一騎手も一生に一度は生で観たいと焦がれる伝統の競馬は、2016年は現地時間の2月7日、14日、21日に開催予定。

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